ごあいさつ
弘前記念病院 理事長兼院長 佐々木 知行
当院は1989年に弘前市に開設された整形外科単科病院で、これまでに多くの患者さんの治療を行ってきました。そして現在は、脊椎、股関節、膝関節、手外科、関節リウマチのチームに分かれ専門的治療に従事しています。
当院は年間1000件以上の整形外科手術を行っていますが、各医師が最新の専門的治療を行うことを常に心がけています。また患者さんがスムーズに術後リハビリを行えるように、経験豊富な麻酔科医の協力のもと術前・周術期の合併症予防に努めています。さらに手術後は医師・看護師・リハビリの各スタッフが連携し、患者さんが退院後自宅にそのまま戻ることを目標に治療を行っています。
外来診療は原則予約制としています。新患も随時受け付けており、迅速に検査と治療を進めることを心がけています。また一般外来のほかに、手外科と関節リウマチの専門外来、さらに弘前大学整形外科の応援医師の協力を得てスポーツ専門外来を行っています。
今の時代、いつまでも自分の足で歩き続けられる寿命、すなわち「健康寿命」を延ばすことが重要です。体を動かす筋肉、骨、関節などを運動器といいますが、この運動器の障害により、立つ・歩く機能が低下した状態を「ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)」といいます。ロコモは予防が最も大切で、当院はロコモの啓蒙活動と予防に必要な運動指導も行っております。残念ながら運動器の障害により予防に必要な運動が困難な患者さんもいます。そのような方は早めに手術治療を行い、健康寿命を延ばすために欠かせない運動が可能な状態にしてあげることも必要だと考えています。長期にわたり整形外科疾患で悩んでいる方、痛みのため立ち上がることや歩行がつらい方、それにより日常生活に支障を来している方、そのような方は一度当院を受診してみてください。