手術室の主な設備
当院ではより質の高い手術を患者様に受けていただくために、毎年毎年最新の設備を整備してまいりましたが、その主なものをご紹介いたします。
カメラ付き無影燈
当院では3つの手術室全てで、手術野を照らす照明器具(無影燈)に高感度カメラを取り付け、手術の様子を逐一観察したり、記録したりできるようになっております。手術中に何が起きているかを観察できることは手術の安全にも大きく寄与しますし、さらなる手術技術の向上にも役立っております。
手術用顕微鏡
最新鋭の手術用顕微鏡を備え、微細な手術もより安全に可能となっております。
超音波外科用吸引装置
脊髄腫瘍摘出術のような非常にデリケートな手術もより安全におこなうことが可能です。
無菌的手術用ヘルメットシステム
人工関節手術の様に特に無菌操作が求められる手術では、このヘルメットシステムが必須と考え、当院では開院当初より本システムを採用しております。
回収式自己血輸血用セルセーバー(2台)
出血量が多いと予想される手術でこの器械を準備して、出血した血液を回収して洗浄した上で再び患者様にお返ししています。また、予想外の大出血に対してもセルセーバーは大きな力を発揮します。当院ではこのセルセーバーを2台常備しておりますので、必要な患者様全てのかたに利用可能です。
経食道心エコー
整形外科手術での最も重篤な合併症のひとつに肺塞栓(一般にはエコノミークラス症候群として有名)がありますが、その早期発見には経食道心エコーは欠かせません。これは胃カメラのようなプローブを食道の中に入れて、心臓の中を連続的に監視する装置です。当院では2本の経食道エコープローブを持ち、肺塞栓のリスクの高い患者様や心臓の悪い患者様にはこの装置で心臓を観察し、合併症の早期発見・治療に役立てております。
電子スコープ気管支鏡
全身麻酔では気管の中に管を入れるという処置(気管挿管)をいたしますが、この気管挿管が非常に難しい方がたまにおられます。とくに整形外科領域ではそのような方が多いのですが、そのような方に対しても安全に気管挿管ができるように、当手術室では最新の電子スコープ気管支鏡を常備しております。もちろん、このスコープは肺や気管などの呼吸器系に問題ある方の診断や治療にもおおいに力を発揮します。
術中脳波測定器BISモニター
手術中の脳波を点数化して、麻酔のかかり具合や脳機能を推測できる最新の器械です。これによって、脳に障害のある患者様でもより安全に麻酔を受けることができるようになりました。